【書評】店頭在庫切れになるほど人気の『メモの魔力』は、今までのどんなビジネス本よりも実践的だった

 

SHOWROOM代表取締役の前田裕二さんが書いた、

巷で話題の『メモの魔力』を読みました。

今まさに注目を浴びている方で、メディアにもよく取り上げられてますね。

 

 

どんな人にオススメ?

  • 就職活動、転職活動をしている人
  • 今の生活を変えたいと思っているが、何から始めればいいかわからない人
  • 思考力・発信力を身に付けたい人

 

学生・社会人に読んで欲しい本です。

よくある自己啓発本ではなく、かなり実践的な本です。

巻末の自己分析1000問ノックというページが3〜4ページあるのですが、

その問いに答えていくだけでも価値があります。

 

メモ=事実/抽象化/転用

私自身、この本を読むまで、メモ=単純なファクトの記録と思っていました。

しかし、この本では、メモ=「事実/抽象化/転用」というフォーマットを持っているといいます。

 

このフォーマットに乗っ取ったメモを書いていくことによって、

以下の人間力の向上に必要な5つの能力を身につけることができます。

 

  1. イデアを生み出せるようになる
  2. 情報を素通りしなくなる
  3. 相手の「より深い話」を聞き出せる
  4. 話の骨組みがわかるようになる
  5. 曖昧な感覚や概念を言葉にできるようになる

 

この5つの能力が不要なんて人は世の中にいないんじゃないか?というくらい、

魅力的ですね...。

ただ、著者の前田さんは、これらの能力だけではなく、

『あらゆる情報にアンテナを張り、そこからなんらかの知的生産を行う意識を持てているかどうかという姿勢』こそ読者に身に付けて欲しいと書いています。

 

 

メモで夢を叶える

あらゆる情報に対するアクセスは誰でも平等に与えられていますが、

ある情報からビジネスのアイデアを得る人もいれば、何も得ずただ時間を浪費している人います。

 

その分かれ目となるのが、

この「知的生産(アウトプット)を行う意識を持てているかどうかという姿勢」だと思います。

 

実際に私自身もアウトプットの量がかなり少ないです。

本や映画を見たとしても、「どういう本か?どういう映画か?」を説明しようとすると、あとから何も思い出せない、なんてことがほとんどです。

 

友人と映画を見たときでも、良い映画ね、すごかったね、やばかったねという

形容詞の一言で済ませがちになってしまうため、言語化することができません。

 

しかし、「事実→抽象→転用」を繰り返しメモをとりつづけることによって、

自分はどのシーンに魅力を感じたのか?何故感情が揺さぶられたのか?という

今まで気付いていなかった自分の軸や思考が明確になり、

それらの曖昧な感覚や概念を言葉にするスキルを身につけることによって、

発信力を高めることができるのです。

メモや、メモを通じた力によって、夢を叶えることができる、というのは非常に納得しました。

 

とまあ、ここまでの内容はみなさん絶賛するように素晴らしかったのですが、

個人的には、何より人柄や熱量が伝わってくる文章に心を動かされました。

 

アウトプットに対して億劫だったこんな自分でも、

この本を読んで、「メモをとろう、文章を書こう」という気持ちになり、実践できました。

 

ちょうど年始の時期に、新しい自分に出会いたい、向き合いたい、という方も

多いと思います。是非、メモの魔力を読んでみてください。

 

今までの自分とは違う世界に連れていってくれます。